ソラ・レランス

 

特化型能力者。眼が特化している。

過去に大罪を犯したため、男装をして正体を隠し続けている少女。命の重さが一切理解できない。本人はそれをコンプレックスと感じている。

ウノ率いる暗殺組織に所属。わりと協調性がない。

食べることが好きで、非常に大食い。正体は少女であるが、本人の気質もあいまって素で少年のよう。実際、女性らしい好みは一切ないので外見内面ともに男性らしい。

治安部隊から身を隠すことを主に、性別、外見、年齢、過去の形跡などすべてを偽っている。これはウノの協力あってのこと。自分を助けてくれたウノの言うことは何でも聞く。

 

ルイト・フィリター

 

精神関与能力者。号令は「回転」。他人の感情がノイズとなって聞こえてくるため特殊なヘッドフォンでノイズを断ち切っている。ちなみにノイズは聞こえるが感情は読めない。

故郷から逃亡し、身寄りのないところをモータルに引き取られた。そのまま「星食」に所属する。

ソラ、ミルミと組んで仕事へ出向くことが多い。プライベートでは生活力皆無のソラを率先してサポートしている。けっこう面倒見がいい。そして苦労人でもある。

命を理解できないソラに反して、どんな命でも大切に想うことができる心優しい少年。

 

ミルミ・ベファルン

 

血液制御能力者。号令は「頭痛」。

幼いころに行方不明となった快楽殺人鬼の兄を探すために「星食」に所属している。

ソラ、ルイトと組んで仕事へ出向くことが多い。

ソラとルイトのそれぞれの考え方には比較的肯定しているが、共感はしていない。死に対して真逆の考え方をしているソラとルイトのクッション的な役割をする。

身長が低いことを気にしているため牛乳しか飲まない。 

彼女の異能は治癒に特化した使い方ができる。戦闘は不向き。

ウノ

 

念動行使能力者。肉体が消失したため号令は無し。

ソラが所属している暗殺組織のボス。暗殺を生業としてるとは思えないほどかなり温厚な人柄で茶目っ気のある老人。ソラ、シャトナ、レオンはウノが手を差し伸べた孤児。彼らに殺人の術を教え込んだものの、闇雲な殺人を嫌う。請け負う暗殺依頼の標的は悪人のみとしている。

「星食」のボスであるモータルとは非常に仲が良い。

魂のみで生存しているため一般的な異能者の寿命をはるかに超えている。現在の異能者最高年齢はウノの肉体消失年齢でもある。

 

シャトナ

 

影行使能力者。号令は「午睡」。

ウノ率いる暗殺組織に所属している。常にレオとともに行動している美女。快楽至上主義者。レオのことは己の半身だと思っている。

ふざけていることが多いので、あまり本心を悟られない。本性は誰も知らない。

変わった境遇のソラを面白がって心酔している。 

レオ(レオン)

 

感覚支配能力者。号令は「飲食」。

ウノ率いる暗殺組織に所属している。常にシャトナとともに行動している美男。快楽至上主義者。シャトナのことは己の半身だと思っている。

ふざけるシャトナに乗っかっていることが多い。シャトナよりは常識人。

ソラに男装を仕込んだ張本人。

モータル

 

諜報組織「星食」のボスを務める謎の多い男。不老不死。

胡散臭い言動が多いが、実際胡散臭い。神出鬼没で、つかみどころのない男。時折こぼす言葉は案外仲間思いである。

リャクとは犬猿の仲。右足はリャクの異能が原因で動かなくなっているため、杖をいつも持っている。

常に行動を共にしているリディを茶化して遊ぶことが多い。一方でリディを右腕として信頼している。過去にリディの運命を変えた張本人であり、リディに運命を変えられた。

 

リディ・ロロット

 

幻覚行使能力者。号令は「歌唱」。

リャクによる退化の実験を受けたせいで一見は幼い少女だが、実は壮年の女性。モータルの右腕。冷静沈着でかなり真面目。ふらふらしているモータルといつも一緒にいるが、これは彼が目を離した隙になにをしでかすかわからないため。なお目を離している間にボロボロになっていたルイトを拾ったり、シドレ、アイ、ヴァルターの加入を勝手に認めた。

モータルには厳しい言葉で当たることが多いが、それ以上に彼を尊敬している。強い信頼関係で結ばれており、己が消えるまで尽くそうと決意している。基本的には無口。

シドレ・エーデル

 

透化制御能力。号令は「静止」。

極度の男性恐怖症。幼馴染のヴァルターとアイ以外の男性は近づかれることすら嫌悪する。直接触られると嘔吐するなど、精神的に不安定になりやすい。本人も気にしているため、一応近づかないように対策している。

元マフィアボスの一人娘。そのため、マフィア界隈に精通している。

清楚な第一印象は悪くないが、口を開かない方がいいタイプの女性。

アイ(アルベルト・ザクサー)

 

遠隔透視能力。千里眼とも言う。号令は「手遊」。

シドレ、ヴァルターと共に行動している。また、ルイトに探索や情報収集などを教えている先輩でもある。千里眼ということもあり、探索能力が非常に長けている。

気を抜くと、千里眼により景色が視えすぎるため特殊なサングラスをかけている。

嘘をつくことが嫌いではっきりとものを言う。思いやりが空振りすることがよくあるが、言葉選びが不得意であることが原因。

シドレとヴァルターは幼馴染。

ヴァルター・エーデル

 

特化型能力者。直感が特化している。

諜報組織「星食」では珍しく好戦的な戦闘員。

現場に出て情報収集をすることが多いシドレ、アイの護衛を兼ねて一緒に行動している。

さっぱりした性格で情に厚く懐が広い。一方で自分の非力さを痛感しているので、自分が守れる範囲は限られていることを理解している現実的な少年。感情に揺れやすいシドレを支える。ちなみにシドレは従姉。

シドレの異能で視覚化していないが、武器として剣を携帯している。

リャク・ウィリディアス

 

時間支配能力者。号令は「解説」。

株式会社グランツの代表をしている天才的な研究者。

研究対象は異能。現代の異能学において知らないものはいないほどの実績を残し続ける著名人……、でありながら、結果のためならば手段を問わない狂研究者の一面もある。

容姿は少年だが、これは彼自身の異能で成長の時間を止めたためであり、実際は高年齢。モータルに研究を邪魔されるので彼のことは心底嫌いで犬猿の仲。

ナナリー

 

非異能者。

リャクの優秀な助手。彼にどっぷり傾倒している女性。まともな生活を送ろうとしないリャクを支えつつ、尋常ではないほど彼に熱中している。

孤児でストリートチルドレンだったところを被験者として拾われた。

名前も今の役職もすべてリャクに与えられたもの。傍から見ると狂信的に彼を尊敬しているようにも見えるが、実際はかなり理性的にリャクを敬愛している。

サイラス・ハインドマン

 

非異能者。

容姿が幼いリャクに代わり、株式会社グランツの代表代理として表舞台に立つ人物。人を嘲り笑うような笑顔がデフォルト。実際、嘲り笑っていることが多い。物おじせず他人の気に障るようなことをズバズバ言うため人と距離を置かれがち。

ユーエン

 

未確認能力者、傀儡作成者。

治安部隊のリスト入りしているような極悪人。組織には所属しておらず、個人で動いている。誰かの敵でも味方でもない。